2025.06.27
イベント?展示会
洋画コース4年生3名による展示「fog.jpeg」がSARP仙台アーティストランプレイスにて7/1(火)より開催
美術科洋画コースの4年生の大庭陽希さん、齋藤光琉さん、廣木花音さんによる展示「fog.jpeg」が、SARP仙台アーティストランプレイスにて7/1(火)より開催されます。ぜひ足をお運びください。
会 期:2025年7月1日(火)~7月6日(日)
時 間:11:00~19:00(最終日 17:00 まで)
会 場:SARP仙台アーティストランプレイス(宮城県仙台市青葉区錦町1-12-7門脇ビル1F)
※地下鉄勾当台公園駅から徒歩10分
※JR仙台駅から徒歩20分
■展示タイトル
「fog.jpeg」
■参加作家名
オオバハルキ PIUMIUM non
■展示概要
私たちは、あらかじめネットワークの海に接続された状態で生まれ、視覚や感情の多くを〈すでに流通しているイメージ〉から受け取ってきた。インターネットは私たちにとってもはや外部ではない。それは呼吸のように日常の中に溶け込み、知らず知らずのうちに、視覚と思考を形成していく。
この展示「fog.jpeg」は、そんな私たちの視覚文化にかかった“霧”を可視化しようとする試みだ。
vaporwaveの映像や音楽がそうであるように、私たちはノスタルジーや既視感、どこかで見たような「古びた未来」のイメージを繰り返しサンプリングし、劣化させながら再利用する。JPEG形式の画像がコピーされるたびに少しずつ画質が損なわれ、元の画像が曖昧になっていくように——。
それは記憶の曖昧さであり、イメージの複製可能性であり、そして「オリジナル」という概念の空洞化でもある。
もはや私たちは何が“本物”だったのかを見失っている。けれども、そのぼやけた視界の中にこそ、現代の美学が宿っているのではないか?
デジタルの海に沈んだ原像は、幾重にも圧縮され、歪み、重なり、そして霧のように溶けていく——その霞んだ画像=fog.jpegのなかに、私たちは今日のリアリティを見つけ出そうとする。